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メッセージ

ベネッセアートサイト直島代表 福武總一郎 この世の楽園を目指して
 直島から見る瀬戸内海の風景はとても穏やかで美しいものです。情報・緊張・興奮・娯楽があふれる都会の喧噪からはなれて、心にも体にも元気を与え、安らぎを感じさせるこの環境の中で、人間が真に「Benesse(よく生きる)」とは何かを考える場所をつくりたい、アートは既に定まった価値観を学ぶのではなく、一人ひとりの方が作品と自ら向き合い、「Benesse(よく生きる)」を考えるためのものでありたい、こうした願いから直島での活動を初めて20年以上が経過しました。自然や美術、建築との共生をテーマとした「ベネッセハウス」、また、人々の生活の営みと歴史という時間の厚みの要素が加わった「家プロジェクト」、まったく新しい概念の美術館「地中美術館」が直島の骨格を形成しています。
 岡山市犬島では近代化産業遺産、環境等もテーマに犬島アートプロジェクト「精錬所」「家プロジェクト」、豊島では食をテーマとしたプロジェクトも展開していきます。
 瀬戸内海のもつ自然と歴史のリズムと、それに共振するセレクトされたアートがともに響きあう創造の場となり、また日本のみならず世界に向けて強烈なメッセージを発信する場所として静かにその存在を示そうとしています。ぜひこの楽園を訪れていただき、「Benesse(よく生きる)」とは何かを考える契機としていただければと思います。

ベネッセアートサイト直島代表 福武總一郎