【重要】2024年10月1日より全アート施設でオンラインチケットを導入しました。チケットの購入はこちらをご確認ください。
Benesse Art Site Naoshima
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家プロジェクト

家プロジェクト

家プロジェクトは直島・本村地区において展開するアートプロジェクトです。「角屋」(1998年)に始まったこのプロジェクトは、現在、「角屋」「南寺」「きんざ」「護王神社」「石橋」「碁会所」「はいしゃ」の7軒が公開されています。点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化しています。地域に点在する作品は、現在も生活が営まれている本村を散策しながら鑑賞することになります。その過程では、場所の持つ時間の重なりやそこに暮らす人々の営みを感じることでしょう。生活圏の中で繰り広げられる来島者と住民との出会いにより、さまざまなエピソードを生み出しているのもこのプロジェクトの特徴です。都市と地方、若者とお年寄り、住む人と訪れる人とが交流していく中で生まれる新たなコミュニティの在り方を提起する契機になったこの有機的な取り組みは、日々変化しながら進化を続けています。

インフォメーション

開館時間:
10:00~16:30 (「南寺」最終入館 16:15)
※現在、開館時間が変則的なため
開館カレンダーをご確認ください
休館日:
月曜日
※ただし、祝日の場合開館、翌日休館
鑑賞料金:
○共通チケット(「南寺」「きんざ」除く5軒を鑑賞)
 オンライン 1,200円/窓口 1,400円 ※15歳以下は無料
○ワンサイトチケット(「南寺」「きんざ」除く1軒を鑑賞)
 オンライン 600円/窓口 700円 ※15歳以下は無料
○家プロジェクト「南寺」(予約推奨
 オンライン 600円/窓口 700円
 ※作品の性質上、5歳以下のお子様はご遠慮ください。
○家プロジェクト「きんざ」(予約推奨
 オンライン 600円/窓口 700円
 ※おひとりずつ内部に入り作品をご鑑賞いただきます。
チケット:
オンラインチケットの購入はこちらから。
共通チケット / ワンサイトチケット / 「南寺」 / 「きんざ」
お問合せ:
個人の方はこちら / 団体の方はこちら
家プロジェクト

本村ラウンジ&アーカイブ

本村ラウンジ&アーカイブは、かつて農協のスーパーマーケットとして使用されていました。その基本的な構造をほぼ残し、建築家・西沢立衛が空間をデザインしています。家プロジェクトの鑑賞チケットと関連書籍やグッズ販売のほか、インフォメーションセンターとしてご利用いただけます。

本村ラウンジ&アーカイブ
杉本博司「護王神社」
2002年
レオ・ヴィラリアル「Chasing Rainbow」
2004年
空間デザイン:西沢立衛
営業時間
9:30~16:30
定休日
月曜日
※ただし、祝日の場合開館、翌日休館
所在地
〒761-3110 香川県香川郡直島町850-2
tel 087-840-8273

角屋

「角屋」は家プロジェクトの第1弾として完成しました。200年ほど前に建てられた家屋を、漆喰仕上げ、焼板、本瓦を使った元の姿に修復しました。 宮島達男の作品のうち「Sea of Time '98」では、直島町の人々が制作に参加しています。現代アートが地域や島民の生活に介在する契機にもなった作品です。

角屋
宮島達男 「Sea of Time '98」
1998 / 2018年
宮島達男 「Naoshima's Counter Window」
1998年
宮島達男 「Changing Landscape」
1999年
修復監修:山本忠司

宮島達男
1957年東京生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。主な展覧会に、1988年ヴェネツィア・ビエンナーレ・アペルト、1996年「ビッグ・タイム」フォートワース近代美術館・テキサス、1997年ヘイワード・ギャラリー・ロンドンを巡回、2008年「Art in You」水戸芸術館・茨城。ベネッセアートサイト直島では、2001年「スタンダード」に参加。

南寺

「南寺」は、ジェームズ・タレルの作品のサイズにあわせ、安藤忠雄が設計を担当した新築の建物です。元来この近辺には5つの社寺と城址が集まっており、直島の歴史的、文化的な中心地になっています。「南寺」は、かつてここに実在していたお寺が人々の精神的な拠り所であったという記憶をとどめようとしています。

南寺
ジェームズ・タレル 「Backside of the Moon」
1999年
設計:安藤忠雄

ジェームズ・タレル
1943年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。クレアモント大学院芸術修士号取得。主な展覧会に、1980年ホイットニー美術館・ニューヨーク、1995年水戸芸術館・茨城がある。代表作に1979年から今も制作中の「ローデン・クレーター」・アリゾナ、2000年 「光の館」・新潟、地中美術館にて公開されている2004年「アフラム、ペール・ブルー」「オープン・スカイ」「オープン・フィールド」がある。

2024年10月1日以降、南寺のご鑑賞には予約が必要となります。予約・鑑賞のご案内をご確認いただき、以下からご予約ください。

きんざ

「きんざ」の建物は築200年超の小さな家屋でした。屋根や柱などの構造はそのままに伝統的な技術を使いつつも、家屋そのものが外壁も含め作品化されています。内藤礼が、すでにそこにあった時間と自然の関係性に、ほんの少し手を加えることによって新たな空間を創出しています。この作品は完全予約制で、おひとりずつ内部に入り作品をご鑑賞いただけます。

きんざ
内藤礼 「このことを」
2001年
構想・基本設計:内藤礼
実施設計:木村優、永田直(アートステーション)

内藤礼
1961年広島県生まれ。現在東京を拠点に活動。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
1991年、佐賀町エキジビット・スペースで発表した「地上にひとつの場所を」で注目を集め、1997年には第47回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて同作品を展示。「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を一貫したテーマとした作品を手がけている。これまでの主な個展に「みごとに晴れて訪れるを待て」国立国際美術館(大阪、1995年)、「Being Called」フランクフルト近代美術館企画、カルメル会修道院(フランクフルト、1997年)、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」神奈川県立近代美術館 鎌倉(神奈川、2009年)、「信の感情」東京都庭園美術館(東京、2014年)、「信の感情」パリ日本文化会館(パリ、2017年)、「Two Lives」テルアビブ美術館(テルアビブ、2017年)、「明るい地上には あなたの姿が見える」水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城、2018年)、「うつしあう創造」金沢21世紀美術館(石川、2020年)がある。
パーマネント作品に、「このことを」家プロジェクト・きんざ(香川、2001年)、「母型」豊島美術館(香川、2010年)。受賞に、日本現代藝術奨励賞(インスタレーション部門、1994年)、第一回アサヒビール芸術賞(2003年)、第60回毎日芸術賞(2018年)、第69回芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門、2019年)。


開館時間
10:30 ~ 13:00 / 14:30 ~ 16:30(3月1日 ~ 9月30日)
10:00 ~ 13:00 / 14:30 ~ 16:00(10月1日 ~ 2月末日)
休館日
月曜日~水曜日(祝日を除く)
鑑賞料金
オンライン 600円/窓口 700円
鑑賞方法
ウェブからの事前予約が必要な作品です。お一人毎に入館し、15分間ご鑑賞いただけます。

きんざは完全予約制の美術施設です。予約・鑑賞のご案内をご確認いただき、以下からご予約ください。

護王神社

江戸時代から祀られている護王神社の改築にあわせ杉本博司が設計しました。石室と本殿とはガラスの階段で結ばれていて、地下と地上とが一つの世界を形成しています。本殿と拝殿は、伊勢神宮など初期の神社建築の様式を念頭に、さらに作家自身の美意識に基づくものとなっています。

護王神社
杉本博司 「Appropriate Proportion」
2002年
設計:杉本博司
設計協力:木村優、設楽敏生(アートステーション)

杉本博司
1948年東京生まれ。主な展覧会に、1995~98年「Sugimoto」メトロポリタン美術館・ニューヨーク他巡回、2005年~07年「杉本博司」森美術館・東京他巡回、2008~09年「歴史の歴史」金沢21世紀美術館・石川、国立国際美術館・大阪を巡回。ベネッセアートサイト直島では、1994年「アウト・オブ・バウンズ : 海景の中の現代美術展」1994、2001年「スタンダード」、2006年~07年「直島スタンダード2」に参加。

石橋

明治時代、製塩業で栄えていた石橋家の家屋は、2001年4月まで個人宅として使われていました。直島では古くから製塩業が人々の生活を支えており、直島の歴史や文化をとらえるという観点からも、家そのものの再建に重点がおかれました。千住博が着想から5年の歳月を費やして「場のもつ記憶」を空間ごと作品化しています。

石橋
千住博 「ザ・フォールズ」
2006年
千住博 「空(くう)の庭」
2009年
空間デザイン:千住博、秋元雄史
修復監修:福武總一郎、本多忠勝

千住博
1958年東京生まれ。東京藝術大学大学院博士課程修了。1995年第46回ヴェネツィア・ビエンナーレ絵画部門で優秀賞受賞。代表作に「フラット・ウォーター」シリーズ、「ウォーターフォール」シリーズがある。パブリックコレクションに、2002年大徳寺聚光院別院・ 静岡、2004年羽田空港第2ターミナルビル・東京などがある。2006年~07年「直島スタンダード2」に参加。

碁会所

「碁会所」という名称は、昔、碁を打つ場所として島の人々が集まっていたことに由来します。建物全体を作品空間として須田悦弘が手がけ、内部には 速水御舟の「名樹散椿」から着想を得てつくられた作品「椿」が展示されています。庭には本物の五色椿が植えられており、室内の須田の椿と対比的な効果をつくりだしています。

碁会所
須田悦弘 「碁会所」
2006年
空間デザイン:須田悦弘、秋元雄史
修復監修:本多忠勝

須田悦弘
1969年山梨県生まれ。1992年多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。主な展覧会に、1993年「銀座雑草論」銀座1-4丁目パーキングエリア、2004年「須田悦弘」パレ・ド・トーキョー・パリ、2006年「須田悦弘展」丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・香川。 ベネッセアートサイト直島では、2001年「スタンダード」、2006年~07年「直島スタンダード2」に参加し、コミッションワークとして2002年「雑草」がある。

はいしゃ

かつて歯科医院兼住居であった建物を、大竹伸朗がまるごと作品化しています。家のあるところは彫刻的であり、または絵画的であり、あるいはさまざまなものがスクラップされているなど、多様なスタイルが盛り込まれています。作品タイトルの「舌上夢」という言葉は、何かを口にしている時、味や匂いなどの感覚からたどる夢の記憶のプロセスを表現しています。

はいしゃ
大竹伸朗 「舌上夢/ボッコン覗」
2006年
空間デザイン : 大竹伸朗
修復監修 : 秋元雄史、本多忠勝

大竹伸朗
1955年、東京生まれ。1980年代初頭より国内外で作品発表を開始。近年は、第8回光州ビエンナーレ(2010年、韓国)、ドクメンタ(13)(2012年、ドイツ)、第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(2013年、イタリア)などの国際展に参加。ベネッセアートサイト直島での主な作品は、1994年に発表された「シップヤード・ワークス」ほか、家プロジェクト「はいしゃ」≪舌上夢/ボッコン覗≫(2006年、直島)、直島銭湯「I♥︎︎湯」 (2009年、直島)。瀬戸内国際芸術祭2013参加、女木島にて「女根/めこん」を発表。

鑑賞プログラムのご案内

家プロジェクトツアー

家プロジェクトでは、午前と午後の1日2回作品鑑賞ツアーを実施しています。 ツアーでは作品の解説に加えて、古くから人々の生活が営まれている地域である本村を散策することで、場所の持つ時間の重なりやそこに暮らす人々の営みを感じていただけます。

■朝の家プロジェクトツアー

実施日
家プロジェクト開館日に準ずる
時間
9:45~11:15
対象
ベネッセハウスに宿泊の方限定
料金
1,000円(税込み)
お申し込み
催行前日までに、各フロントへ
集合場所
本村ラウンジ&アーカイブ
鑑賞作品
家プロジェクト「角屋」「石橋」「護王神社」など4~5軒
※2024年10月以降、「南寺」はツアーの対象外となります。



■昼の家プロジェクトツアー(当面の間、ツアーの開催を中止します)

実施日
家プロジェクト開館日に準ずる
時間
13:40~15:00
対象
ベネッセハウスに宿泊の方限定
料金
1,000円(税込み)
定員
8名
お申し込み
催行前日までに、各フロントへ
集合場所
本村ラウンジ&アーカイブ
鑑賞作品
家プロジェクト「角屋」「石橋」「護王神社」など4~5軒
※2024年10月以降、「南寺」はツアーの対象外となります。

家プロジェクトツアー参加のお客様へ

  • ・ツアー参加料金のほかに、家プロジェクト共通チケットが必要です。
  •  フロントで押印を受けた再入場のチケットもご利用いただけます。
  • ・15歳以下の方は、ツアー参加費と家プロジェクト鑑賞料金、ともに無料です。
  • ・ツアーは日本語でのみ実施します。
  • ・屋外を歩きながらのツアーになりますので、歩きやすい靴や季節に応じた服装でご参加ください。


ご来館のお客様へ

施設・サービスのご案内

家プロジェクトは、直島・本村地区に点在する作品スペースをめぐりながらご鑑賞いただきます。まずは本村ラウンジ&アーカイブにてチケットをお買い求めください。

お支払方法について

現地でのお支払いは
・現金
・クレジットカード(VISA / MASTER CARD / JCB / AMERICAN EXPRESS / DINERS/ 銀聯)
・電子決済(PayPay)
以上のお支払方法がご利用可能です。

お子様連れのお客様へ
  • ・お持ちのベビーカーを押して移動しながらの島内散策は可能ですが、作品スペース内での使用はご遠慮ください。
  • ・おむつ交換台つきトイレは、本村ラウンジ&アーカイブに1ヵ所ございます。
お身体の不自由なお客様へ

(1)バリアフリーについて
 古い建物を改修している等の事情から、バリアフリー対応になっていない場所がございます。あらかじめご了承ください。
 お越しいただく際は可能な限りの入館サポートをいたしますので、施設へ直接ご相談ください。

(2)車椅子等の貸出について
・車いす:本村ラウンジ&アーカイブで1台、貸し出しを行っています。予約はできません。
・筆談具:あります。
・多目的トイレ:家プロジェクト周辺の本村地区内に3か所あります。
・介助犬・盲導犬・聴導犬を同伴してご入館いただくことができます。

鑑賞料金について
  • ・チケットは、共通チケット(「きんざ」「南寺」を除く5軒を鑑賞)、ワンサイトチケット(「きんざ」「南寺」を除く1軒のみを鑑賞)の2種類がございます。
  • ・団体鑑賞割引および障害者手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳)をお持ちの方への減免はございません。

家プロジェクトからのお願い

ご入館時のお願い
  • ・駐車場の数には限りがあります。できるだけ公共交通機関のご利用をお願いします。
  • ・施設周辺は住宅地です。島内を散策される際はマナーを守り、住民の方々へのご配慮をお願いします。
  • ・大きな手荷物(スーツケース・傘・三脚など)の持ち込みはご遠慮ください。本村ラウンジ&アーカイブにお預けください。
  • ・ペットの同伴入館はお断りしています。
  • ・作品スペース内での携帯電話のご使用、飲食(飴、ガム、お弁当等を含む)はご遠慮ください。
  • 酒気を帯びた方など、他のお客様のご迷惑となるおそれがある場合には、入館をお断りする場合がございます。
  • ・ゴミは各自お持ち帰りください。
ご鑑賞時のお願い
  • ・壁、ガラス、作品にはお手を触れないようお願いします。
  • ・館内では、ビデオ、模写はご遠慮ください。また、「南寺」および「きんざ」を除き写真撮影は可能ですが、個人で楽しむ範囲にとどめ、印刷物への使用はご遠慮ください。万年筆、インク、墨汁などのご使用はご遠慮ください。
無人飛行機(ドローン)の使用につきまして

お客様の安全確保およびアート作品、建築作品の保護の観点から、ベネッセアートサイト直島の敷地内における事前許可のない無人飛行機(ドローン)の使用は固く禁止させていただきます。

お問い合わせ

〒761-3110 香川県香川郡直島町本村地区
Tel : 087-892-3223(ベネッセハウス)
Fax : 087-892-2259
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